不易流行、次世代につなぐ家【糟屋郡 B様邸 新築工事】- ゼロ・エネルギー住宅


B様邸は、日本伝統の建築様式に、現代の新しい技術や感性を織り交ぜた住宅です。

外部には化粧の柱や桁、垂木などを使用し、昔ながらの日本家屋を思わせつつ、「6.81kWの太陽光発電システム」と「6.5kWhの蓄電池」を搭載した「ゼロ・エネルギー仕様」として随所に最新技術も取り入れた住宅となっています。

古くから培われてきた美しい日本建築の意匠と、時代の流れによって変化してきた現代の建築が、次世代へと継承される価値のある住まいとして、暮らしの喜びをつなげます。

和と洋を織り交ぜた外観デザイン

外観(化粧柱・桁・垂木)

外観は和と洋を織り交ぜたデザインで、玄関周りは化粧の「柱」や「桁(けた)」、「垂木(たるき)」などを使用。建物の外周部には、「犬走り」も施工しています。

犬走り(いぬばしり)とは

「犬走り」とは、家の周りをぐるりと取り囲むように設けられた幅数十cm程度の細長い通路のことです。

犬が通れるくらいの幅しかない道という意味合いから「犬走り」と呼ばれています。

この「犬走り」は、雨の跳ね返りにより基礎や外壁が汚れるのを防ぐ役割や湿気から建物を守るというメリットがあります。また、雨の時でも足元を汚さずに建物周りを移動できます。

垂木・桁・犬走

軒を長く重厚感のある印象に

軒先(のきさき)は長くすることにより、重厚感のある印象に仕上がっています。そして、見た目以外にも軒を出すことで得られるメリットがあります。

軒を出すメリット

軒を長くすることによって得られるメリットは、外壁の保護です。軒先を長くすることで雨が直接外壁面に当たらず、水によるダメージを軽減できます。

軒の長さは長ければいいというものでもなく、一般的に理想とされている軒の長さは90cm程度が目安と言われています。

軒の長さ90cmが目安の理由

軒には日差しを調整するという効果もあります。日本の日照角度は夏至で約80度、冬至で約30度です。

90cm程度の軒の長さがあれば、高度の高い夏の日射を遮ることができ、逆に高度が低い冬の日差しは室内に取り込むことができます。

階高や窓の高さによっても異なりますが、日照をコントロールするためにも軒の長さは意外と重要な部分だと言われています。

ぬくもりのある快適空間(LDK:23帖)

LDK(梁見せ天井・間接照明)

B様邸のLDKは23帖の広々空間です。ベージュ色で統一され、暖かみのある雰囲気となっています。床全面には「電気床暖房システム」を施工。広々空間を足元からやわらかく暖めます。

お部屋をやわらかく暖める電気床暖房システム

施工させていただいた電気床暖房システムは、スリーエステクノ社の「床暖だん」という商品です。

1)頭寒足熱効果

床面よりお部屋をやわらかく暖め、熱が天井に上がりにくく、頭寒足熱(ずかんそくねつ)の理想的な環境を作り出します。

2)陽だまり遠赤外線効果

太陽光線と同じ輻射熱による自然な暖かさで、春のぽかぽか陽気を感じることができます。

3)クリーン効果

火を使用しないため、お部屋の空気を汚したり、風を立ててホコリをまき散らしたりしません。空気の乾燥を防ぎ、いつも室内をクリーンで快適に保ちます。

電気床暖房システム(スリーエステクノ「床暖だん」)
【電気床暖房システム(スリーエステクノ「床暖だん」)施工中】

ステップ対面ハイバックカウンターキッチン(収納タイプ)

手元も隠せるインテリア性のあるキッチン【トクラスBerryステップ対面ハイバックカウンターキッチン】
一体感のあるキッチン空間を実現「トクラスBerry」

手元も隠せるインテリア性のあるキッチン

対面式のキッチンカウンターは高さ1060mm(奥行399mm)の程よい高さで、視線をさえぎりキッチンカウンターを見せないスタイルです。

人造大理石のキッチンカウンターは、「ハイバックカウンター」です。バックガード(立ち上がり)部分を高く立ち上げた人造大理石一体形状になっているので、段差がなく汚れがたまりにくい形状になっています。

キッチン背面には開き扉タイプの収納が装備されています。

  • システムキッチン:トクラス「Berry」ステップ対面ハイバックカウンター(収納タイプ)
  • カップボード:トクラス「Berry」
トクラス「Berry」ステップ対面ハイバックカウンターキッチン(収納タイプ)
トクラス「Berry」カップボード

最後のひとりまで、あたたかい。

システムバスルーム:LIXIL「アライズ Zタイプ」

ゆったりとした浴槽で、お掃除しやすいカウンターが特長のシステムバスです。

浴槽は時間が経過してお湯が冷めにくく、4時間後の温度変化はわずか2.5℃以下。入浴時間の異なるご家族でもしっかり省エネします。

たっぷり置けて裏までキレイ

洗い場のカウンターはまるごと壁から簡単に外せます。従来ならお掃除しにくいカウンター裏の壁や床も楽な姿勢で洗えます。

まる洗いカウンター(ワイド)

システムバスルーム:LIXIL「アライズ Zタイプ」
  • システムバスルーム:LIXIL「アライズ Zタイプ」

お掃除楽々キレイアップカウンター&水栓

洗面化粧台は、横幅1,200mmの収納トールボックス付きで、お掃除しやすい機能がつまった洗面化粧台です。

 

キレイアップカウンター

バックガードとボウルが一体形状になったカウンターなので、つなぎ目などの凹凸がなく、はねた水滴や汚れもサッとひと拭き。お手入れが簡単です。(16L大容量ボウル)

キレイアップ水栓(タッチレス)

上から水が出るキレイアップ水栓は、水栓まわりに水がたまりません。一般的な洗面器に付いた水栓と比べると、キレイアップ水栓は、拭き掃除の手間がほとんどありません。

水栓は、タッチレス水栓なので手をかざすだけでセンサーが感知し、自動で水が出ます。(停電時でも手動に切り替え可能)手に石鹸の泡が付いていても、手をかざすだけで水が出るので、水栓はいつもキレイです。

洗面化粧台:LIXIL「エルシィ」
  • 洗面化粧台:LIXIL「エルシィ」(W:1.200mm)

無垢板を使用した勾配天井の主寝室


主寝室の天井の一部は登り梁を見せて、無垢板を施工。お部屋を飾るアクセントとなっています。

横幅2.4mの大容量玄関収納

横幅2.4mの大容量玄関収納

大きなサイズの玄関収納は、横幅2.4m、高さ2.4mの大容量タイプです。扉に取手がないプッシュオープンタイプなので、扉面からの出っ張りもなく空間をすっきり見せます。

ウォークスルー収納で回遊性向上

玄関ホールにはウォークスルー(通り抜け)できる収納スペースがあります。入り口を2か所設けて通路としての機能も持つウォークスルーの間取りは、行き止まりがないため行ったり来たりする必要がなく、回遊性がアップします。

 

折戸ドアで開閉スペース約1/3に

折戸ドア

玄関ホールからウォークスルーで抜けた先の扉は「折戸ドア」です。

通常の片開きドアに比べて開閉に必要なスペースは約1/3に。扉を開けた際の飛び出しや、デッドスペースが少ないため、スペースが限られた通路部分に最適です。

腰葺き屋根・一文字軒瓦でシャープなデザインに

腰葺き(こしぶき)とは

腰葺き(こしぶき)とは、銅板等の金属屋根と瓦葺きを組み合わせた屋根のことで奴葺き(やっこぶき)ともいいます。

建物の格式を上げる役割があり、伝統的な施工方法です。

金属屋根葺きの部分は、重量が軽くなるため、軒の出を大きくしても、屋根下地の負担を減らせるというメリットもあります。

使用する瓦の種類としては、軒先部の瓦には、一文字軒瓦(いちもんじのきかわら)を使用します。

一文字軒瓦とは

一文字軒瓦は軒瓦の垂れ下端が真直ぐ(一文字)になっている形状の瓦のことです。直線的なイメージを付加するので、屋根全体がスッキリしたデザインとなります。

  • 瓦:三州瓦(いぶし銀)
  • 金属屋根部分:ガルバリウム鋼板
  • 太陽光発電システム(6.81kW)・蓄電池(6.5kW):長州産業

B様邸は「6.81kWの太陽光発電システム」と「6.5kWhの蓄電池」を搭載した「ゼロ・エネルギー住宅」です。環境にも優しい仕様で随所に昔ながらの建築技法を取り入れた住宅となりました。

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