既存瓦は「土葺(つちふき)工法」
既存の屋根はかなり古いつくりで、土を敷いて瓦を固定するという工法(土葺工法)でした。
土葺工法は屋根荷重が大きく建物に負担
1877年頃までは土葺工法が瓦葺屋根の主流でした。
この工法は、消音や断熱の効果がある一方で、屋根の荷重が大きく建物に負担が掛かるといったデメリットがありました。
そのため、屋根荷重を小さくしたい雪が積もる地方では普及しませんでした。
野地板とは
瓦やスレートなどの屋根材の下地材のことです。この上に防水シート(ルーフィング)を施工します。
雨漏れを防いでいるのはルーフィング
下地ルーフィングとは
下地ルーフィングは、屋根を雨水や湿気から守る防水シートです。
弊社仕様の下地ルーフィング:『非透湿高分子系高級下葺材 ノアガードⅡ』
強度・耐久性、防水性、施工性に優れた屋根下地材で、雨水からしっかりと住まいを守ります。
下地ルーフィング(防水シート)の役割
雨が降った場合、まず最初に瓦などの屋根材が雨水を防ぎます(一次防水)が、大雨や台風時の横殴りの雨などの場合、屋根材のみでは雨水の侵入を防げないこともあります。
屋根材で防止できなかった雨水を、屋根材の下を通して軒先へと受け流す役割を持つのが下地ルーフィング(二次防水)です。
今回、施工させて頂いたS様邸ではシングル葺という屋根材を使用ています。
シングル葺屋根材は、軽量(瓦の約1/4)で高い耐久性を誇り、色が長持ちするといった特徴があります。
土葺工法瓦からシングル葺にしたことで、建物に対する負担が大幅に軽減でき、見た目もスッキリとした印象になりました。
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